「ガイア」とはギリシャ神話に登場する「大地の女神」を意味し、後にノーベル賞作家のウィリアム・ゴールディングが「地球」を指して“ガイア”と呼んだことから「ガイア=地球」という解釈が定着している。「ガイアの夜明け」という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉えることで21世紀の新たな日本像を模索すること、そして低迷する経済状況からの再生=「夜明け」を目指す現在の日本を描くという意味合いが込められている。
鉄道会社が「逆転の発想」で害獣駆除に挑む
首都圏でも9万頭キョンやイノシシなどによる獣害が頻発!小田急電鉄が新戦略で挑む!▽女性ハンターが起業し絶品ジビエ肉をネット通販!獣害問題をビジネスの力で変える!
近年、人間と野生動物との関係に大きな変化が起きている。人が住む地域にクマが出没し、イノシシやシカが田畑を荒らす。有害鳥獣による農作物への被害額は、年間164億円にのぼる。なぜ野生動物による被害は増えているのか?地球温暖化による動物の食料不足が起きる中、過疎化による里山の荒廃や耕作放置地の増加、さらに猟師の高齢化による人手不足など、様々な要因が事態を深刻化させている。
国や自治体が主導する対策には限界があるなか、従来にない手法で害獣駆除とビジネスを両立させ、人間と野生動物の関係を新たに築いていこうとする企業が現れた。それは一体、どんな仕組みなのか?獣害対策の最前線を追いかける。
私は実は昨年、狩猟免許を真剣に取ろうと役所まで出向き、説明を聞いたほどです。しかし、その前に始めたビジネスが軌道に乗らないため、狩猟免許は諦めました。ちゃんと試験もあって勉強して臨まないと試験代もちゃんとお金がかかりますので。狩猟免許と同時に罠猟の資格も取らなければなりません。
ハクビシン

ハクビシンが家屋に棲みついてしまうと、ため糞や尿による悪臭やシミ・騒音などの被害があります。 また、畑や果実類などの食害も引き起こします。
身体の特徴
体の大部分が灰褐色で、短い四肢は黒色。
額から鼻先まで白い模様がある。
全長は約90㎝~140㎝ほど。尻尾を除くと約50cm~75㎝ほど。
身体能力について
·木登りが得意。 頭がはいる所であれば、どんな隙間でも侵入できるため、民家の屋根裏などに住み着くことがある。
穴を掘ることは苦手
· 穴を掘るのは苦手なので、柵やフェンスの下を掘って農作物を荒らした形跡があれば、ハクビシンの可能性は低い。
繁殖について
冬眠をせず一年中繁殖することが可能。 出産は1年に1回だけで、1回に2~3頭を産む。 生後10か月以降から出産が可能になり、妊娠期間はわずか2か月間。 寿命も長く10年以上生きるので、繁殖力が強い
食べ物について
· 雑食性で野菜・果物・木の実をはじめ、生ゴミ・残飯・小さな哺乳類等、何でも食べます。
被害を防ぐために
- 餌場をつくらせない
農作物を収穫した後は、畑に作物を残さない。
ゴミを庭先などに放置しない、缶ジュースなどは洗って捨てる。 - 寝床をつくらせない
建物周辺の雑草を刈る。
壁や換気口などに大きな穴がある場合は塞ぐ。(頭が入る穴は進入可能)
倉庫・廃屋など人気のない建物はこまめに見回りをする。 - 侵入経路をなくす
屋根や畑に移動できそうな木の枝を剪定する。
寝床から餌場までの草刈や落ち葉掃除をする。
見通しが良くなると警戒して近づかなくなります。 - 侵入経路の見つけ方
ハクビシンは畑の用水路や川の周辺などをよく通ります。
また、同じ場所を通る習性があるため獣道が出来ます。
キョン

キョン
千葉県のウェブサイトによると、キョンによる農作物の被害金額はイノシシ等に比べると少ないとあります。しかし近年の大量繁殖もあってか増加傾向にあります。またキョンは野菜、水稲、豆類、イモ類、果樹など幅広い農作物に被害を及ぼします。
そこで本記事では、害獣キョンの生態とその防除方法について紹介していきます
キョンはシカ科の小型草食獣で、体長は中型犬と同じくらいで約70cmです。元々は日本に生息しておらず、中国東南部、台湾に自然分布している生き物です。現在、日本では千葉県と東京都伊豆大島に野生化した個体が見られます。
キョンの驚異的な繁殖スピードが、千葉県などで見られる大量繁殖につながっています。キョンのメスは早ければ生後半年ほどで妊娠でき、生後1年〜1年2ヶ月程度で子供を産むことができます。また年間を通じて繁殖すること、出産後すぐに発情できることも、驚異的な繁殖スピードの要因の一つです。
農作物への被害事例
キョンは主に木本の葉や果実を食べます。ですが、千葉県では水稲、イモ類の被害が、伊豆大島では特産のアシタバや椿油用のツバキの葉、キュウリなど、葉茎菜類や果菜類への被害が報告されています。
キョンの被害はイノシシ等に比べると少ないとされていますが、シカによる被害と判断され、キョンの被害として報告されなかった可能性や、農業被害にあっても報告されてこなかった可能性もあり、キョンの被害が実際にはさらに多いことも考えられます。
防除策
まずはほ場周辺の環境管理についてです。これはキョンに限らず、さまざまな農業害獣から農作物を守るうえでとても重要です。
ほ場周辺の草刈りなどで見通しをよくし、森林や周辺の薮と田畑の境目をはっきりさせると、害獣にとって身をひそめられる場所がなくなり、害獣を田畑に近づきにくくすることができます。
また野菜くずや取り残した果樹など、動物にとってエサとなるものをほ場周辺に置かないことも重要です。
次に、キョンの食害防止として有効なのは侵入防止柵の設置です。キョン以外の動物にも効果的ですが、それぞれの動物の特性を理解して、高さ等の設定を行うことが重要です。
キョンの場合、体高は40cmほどですが、垂直に70cmほど跳び上がることがあります。この跳び上がり分を考慮して柵の高さは90cmほどに設定します。
柵を用意する際、金網柵のみの方が電気柵に比べると安価ではありますが、他の動物(サルなど)の侵入を許してしまう場合が高いため、柵やトタン板などを複合的に設置するのがおすすめです。
まず周囲を覆う金網柵は目合いが5〜8cmのものを選びます。目合いが7.5cm以下のものであれば、イノシシやシカのみならず、タヌキやハクビシンの防除にもつながります。目合いが5cmやそれ以下のものであれば、より小型の動物(イタチやテンなど)の防除にもなります。
キョンに対して電気柵を設置する場合は、電気柵が通りやすい鼻先に触れる位置に設置する必要があります。キョンに有効な電線の張り方は地上5cm、10cm、20cm、40cmの4段構えです。
ただし、一番下に張る地際から5cmの電線は、地面に凹凸があると施行が難しいため、千葉県が公開する資料ではネット柵が推奨されています。ネット柵の場合も、高さは90cm以上、1mほどの高さに設定し、目合いは5cm以下のものを選びます。
シカ科の動物はネット上部に前足をかけたり、ネットの裾をめくったりして侵入を試みるため、ネット上部をパイプ等で固定してネットが下がらないようにしたり、ネット下部をペグで隙間なく固定する、下部にトタン板を設置するなどの方法がおすすめです。
まとめ
近年、人間と野生動物との関係に大きな変化が起きている。人が住む地域にクマが出没し、イノシシやシカが田畑を荒らす。有害鳥獣による農作物への被害額は、年間164億円にのぼる。なぜ野生動物による被害は増えているのか?地球温暖化による動物の食料不足が起きる中、過疎化による里山の荒廃や耕作放置地の増加、さらに猟師の高齢化による人手不足など、様々な要因が事態を深刻化させている。
聞いたことがない動物や動物園でも見ることができない動物と今後どうやって共存していくか、考えていかなければならないですね。