【B リーグの野望〜いまこそ「ハコモノ」で稼ぐ!〜】
ハコモノ(スポーツ施設)を核としたビジネス・地域活性化
地方を中心にハコモノ(スポーツ施設)を核としたビジネス・地域活性化に取り組む企業やチームが増えている。地方を活性化させようと動き出した挑戦者たちを追う。
サッカー・サンフレッチェ広島の「エディオンピースウイング広島」、プロ野球・北海道日本ハムファイターズの「エスコンフィールドHOKKAIDO」などが、その成功例とされる。そうしたなか、ハコモノを起点とした新たな取り組みを始めているのがプロバスケットボールリーグのBリーグ。
Bリーグ・箱モノの歴史①
産声を上げた頃、その会場の多くは自治体が所有する体育館だった。 コートが何面取れるかといったあくまでも競技者目線に設計されたもので、土足や飲食も制限されていた。座席は固く、トイレも行列必至でファンの観戦体験を高める意識は薄かった。
Bリーグ・箱モノの歴史②
しかし今、Bリーグは2020年に就任した島田慎二チェアマンの掲げる「B革新」のもと、かつてのイメージを一新する最新設備を備えた「アリーナ」を舞台に、プロクラブの運営を収益事業に変えつつある。一度造ったらその先は赤字を垂れ流すだけと考えられがちなハコモノを、収益を生み出し、周辺の人流を変え、経済効果を生み続ける施設と位置づける。
バスケブーム到来
・日本中がバスケで盛り上がっている
・多くのB.LEAGUEクラブ出身選手が世界の舞台で活躍している
・夢のアリーナを中心にたくさんの人が集まり、地域を活性化する
・バスケを通じて地域や社会の課題解決に寄与する[ B.LEAGUEが創りたい世界 ]
長期的に成長し、取り巻く人々を幸せにするために
2016年にB.LEAGUEが開幕して以来、リーグとクラブの事業規模は大きく成長しました。1億円プレーヤーも誕生し、男子日本代表はFIBAバスケットボールワールドカップ、東京2020オリンピックの出場権も獲得することができました。
しかし、B.LEAGUEが「バスケで日本を元気に」を実現するため、また、クラブがステークホルダーや地域の皆さまを幸せにできる存在となるためには、クラブが今以上に経営力をつけ、長期的視野で成長のための投資を行うことができる環境を作ることが不可欠です。
そこで、B.LEAGUEは、「強化」「経営」「社会性」の3つの軸に沿って、2026年からのリーグ構造の変更を伴う、大きな変革を行うことを決定しました。
MESSAGE
日頃から応援してくださっている皆さまに、心より感謝申し上げます。しかし、B.LEAGUEは現状に満足するわけにはいきません。さらなる成長を果たし、皆さまに応援いただいていることへの本当の恩返しができるよう、努力を続ける必要があります。
開幕当初から、少子化、グローバル化、余暇消費の多様化などスポーツ界を取り巻く環境は大きく変化しています。今、経営が順調なクラブでも、状況が悪化すれば存続が危ぶまれる可能性があります。クラブが永続するためには、日本代表の活躍と、Bリーグのトップディビジョンの存在感を高め、その成果がバスケットボール全体に広がることが大切です。
また、クラブが地域社会において「欠かせない存在」として評価されなければなりません。ファンの皆さまの応援で試合が満員になる光景を目指し、地域と一体となったクラブ運営を続けることで、地域にとっても価値のあるクラブとして根付かせたいと考えています。
この改革は一見、厳しいように思われるかもしれませんが、クラブが地域と共に長く歩み、永続的な存在となるための重要なステップです。ファンの皆さま、地域の皆さまには、この変化を受け入れていただき、共にクラブを支えていただきたいと願っています。皆さまの支援があってこそ、クラブは健全な成長を続けることができます。私たちも責任を持ち持組みますので、どうぞよろしくお願いいたします。
以上が【B.LEAGUE】側で発表されたコメントとなります。壮大な未来を見据えた船出となっていて、応援したくなる試みですね。
結果を出していくには何にしても時間がかかるものです。今後の発展を期待したいと思います!

