“移住ブーム”が続いている。中でも全国の「移住希望地ランキング」で上位を占めるが北関東。「第二の人生」を歩む移住者たちを追います。
都会から地方への移住
都会から住みやすい地方への“移住ブーム”が続いている。中でも全国の「移住希望地ランキング」で上位を占めるが北関東。東京から新幹線で1時間ほどの“転職なき移住生活”と手厚いサポート体制が人気の理由だ。そのランキングで、全国1位となったのが群馬県。食費や教育費など物価の安さに加え、自然との距離が近いのが特徴だ。
ちなみに私の父母の実家は群馬です! なので、群馬県に対してはなじみがあります。
群馬県民はとにかく、性格が明るい感じがします。小さい頃から(本当に幼児)年に数回連れていかれたので他の県の人よりは良く知っていますね。本格的に順位を交えての現状のお話をしていきましょう。
主な移住地ランキング(2025年発表・公表)
2025年の移住地ランキングでは、ふるさと回帰支援センターの「移住希望地ランキング」で初めて群馬県が1位を獲得しました。また、大東建託が発表した「“移住者が選ぶ”街の住みここちランキング」では北海道東川町が全国1位となり、北海道、長野県、沖縄県などの自治体が上位にランクインしています。その他にも、田舎暮らしの本や「いい部屋ネット」など、様々な団体が調査・発表しており、移住の目的や評価軸によってランキングが異なるため、自身に合った移住先を見つけることが重要です。
移住希望地ランキング(ふるさと回帰支援センター)
☆ 1位: 群馬県
★ 2位: 静岡県
☆ 3位: 栃木県
★ 4位: 長野県
☆ 5位: 福岡県
“移住者が選ぶ”街の住みここちランキング(大東建託)
☆ 1位:北海道上川郡東川町
★ 2位:長野県諏訪郡原村
☆ 3位:沖縄県中頭郡北谷町
移住先のお勧めの選び方
ー都道府県別おすすめの移住先ー
1位:静岡県
静岡県は移住地として非常に人気な場所です。
年中通して暖かい気候で、初めて移住する方でも生活しやすいのが魅力。2001年以降1cm以上の降雪がなく、冬は雪で困ることがありません(山間部を除く)
また海や山など自然が豊富に溢れているにもかかわらず、静岡の中心地は商業施設が充実しています。生活に不便さを感じないでしょう。豊かな自然で子どもとの生活を充実させながら、都会的・田舎的な暮らしを両立して楽しめる魅力的な街です。
東京圏から静岡県に移住して就業・起業した方を対象に、最大100万円支給される支援金制度も実施されています。リゾートバイトで静岡県各地を巡り、自分と相性が良い移住先を見つけてみましょう。
2位:福岡県
福岡県は九州の北に位置します。
海や山の自然、博多・中洲・天神のようなグルメを堪能できる繁華街、充実した教育機関など、各方面でバランスが取れているのが魅力。アジアの玄関口と称され、福岡であればどのような楽しみ方も実現できるでしょう。
気候は本州と大差がなく、冬になると雪が降ります。寒さが苦手な方にはストレスかもしれません。
しかし年中気候は安定しており、病院や公共交通機関などのインフラも整っています。家賃も安く、自然も豊富で生活のしやすさは抜群です。休日は福岡の代表的なパワースポットである大濠公園に出向き、カフェや散歩を楽しむのもよいでしょう。
福岡県は単身者、世帯者で移住した方を対象に移住支援制度を実施しています。実施状況は各自治体によって異なるため、移住を検討している市町村に問い合わせてみましょう。
私は2023年度から、福岡県北九州市に移住しています。いわゆる【家賃・光熱費・食費】などは東京にいる時よりは半分以下になった気分ですね。起きる時間も『おきたい時間』やりたいことも『やりたい時間』にそれぞれやっています。35年以上経営に携わっていたので大抵のことはわかります。今回の1位から8位は「静岡県」以外はほぼ仕事で行って理解できます。これから【移住】を考えている人は慎重に検討してください。まぁ、何度でもやり直せるのでそこまで心配しなくても大丈夫かと思いますが・・・
3位:長野県
長野県は本州の中央に位置します。
東京や名古屋などの都市圏へのアクセスは抜群。長野県の面積の8割は森林で、自然も豊富です。移住後はカヌーやフォレストアドベンチャーなど、大自然のアクティビティを心置きなく満喫できます。
また年中通して降水量が少ないのも魅力。生活において雨によるストレスが少ない傾向です。避暑地としても有名で、気象庁が発表した2023年8月の平均気温は25.7°(東京は29.2°)と、暑さが苦手な人には最適な移住先といえます。
ただし冬は非常に冷えます。豪雪地帯にも指定されているため、寒さが苦手な方は注意しましょう。
長野県では、UIJターン就業・創業移住支援制度を実施しています。支給額は各市町村で異なるため、気になる方は問い合わせてみましょう。
4位:山梨県
山梨県は富士山や八ヶ岳、南アルプスに囲まれる大自然が魅力の移住地です。
山から流れてくる空気は澄み切っており、心穏やかにのびのびとした生活が可能。
身近に綺麗な川も流れています。休日は昭和の名水百選に選ばれた尾白川に隣接する「尾白の森・名水公園べるが」で、キャンプやバーベキューを楽しむのもよいでしょう。
商業施設の数が少ない点はデメリットとなりますが、公共交通機関を活用すると東京まで約1時間40分、3,300円程度で行くことが可能です。山梨県で生活費を抑えた地方暮らしをしつつ、たまに東京に出向いてショッピングを楽しむ生活も実現できます。
東京圏から山梨県に移住する方限定ですが、移住支援制度も実施されています。気になる方は問い合わせてみましょう。
5位:広島県
広島県は瀬戸内海と中国山地に面しています。
1年間晴れの天気が多い傾向で、瀬戸内海付近の土地特有の爽やかさが魅力。
「グランドーム瀬戸内しまなみ」という広大な瀬戸内海と、綺麗な星空を見ながらグランピングが楽しめる施設もあります。焚き火や釣り、シアターなどさまざまな楽しみ方ができるため、仕事で疲れた体をリフレッシュするのに最適な場所です。
また街はコンパクトに収まっています。東京や大阪のように各地に商業施設が点在している地域ではなく、基本的に県庁所在地である広島市に集中しています。買い物やお出かけなどしやすく、生活の利便性もよいため移住初心者でも暮らしやすいといえるでしょう。
東京圏から移住する方向けに移住支援制度も実施されているので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
6位:栃木県
栃木県は関東地方の北部に位置します。
首都圏へのアクセスは抜群で、栃木で生活しながら東京の会社に出社することも可能。公共交通機関で約1時間ほどで東京に到着します。東京の都会的な生活と、栃木の自然に囲まれのびのびとした生活の両面を楽しめる魅力的な場所といえるでしょう。
もちろん栃木はアクティビティも充実しています。海に面していない内陸県ですが、首都圏の中でも珍しい雄大な自然が広がっており、日本トップクラスの自然スポットである「日光国立公園」があります。
東京の仕事で疲れた体を、ハイキングやサップ、ラフティングで癒すのもよいでしょう。
栃木では東京23区在住の方を対象に移住支援制度を実施しています。気になる方はぜひご活用ください。
7位:高知県
高知県は暖かな気候が特徴の移住地です。
気象庁が発表した2023年度1月の平均気温は6.9°、2月は8.5°。冬のシーズンでも生活しやすく、寒さが苦手な移住初心者の方でも暮らしやすい気候が魅力といえます。
海・山・川の自然にも恵まれており、とくに柏島周辺のエメラルドグリーンの海は絶景スポットとして有名です。あまりにも透明度が高すぎることから、まるで船が空中に浮いているように見えます。
ウエットスーツの着用次第では、1年中ダイビングやシュノーケリングを楽しむことができるため、移住後はマリンアクティビティを充実させてみてもよいでしょう。
高知県では東京圏から移住される方を対象に移住支援金の制度を実施しています。制度を上手く活用し、高知移住を実現させましょう。
8位:北海道
北海道は日本の最北端に位置します。
新鮮な海鮮や乳製品が豊富です。基本食べ物が美味しく、観光客や移住者の方のほとんどは
「北海道の食べ物は美味しい」と言うほど食に関する評判が高い傾向。
自然も豊富で北海道の栄えている土地であっても空気が綺麗です。都会的な暮らしを実現しながら、のびのびと暮らせるでしょう。
ただし冬のシーズンは非常に冷え込みますし、除雪しないと歩けないほどの大量の雪が降り積もる点に注意が必要です。とはいえ冷え込み対策として、家の中は暖かい仕様になっているのが特徴。フルリモートのように外出しない働き方をしている方であれば、あまり寒さを気にせずに生活できます。
北海道ではUIJターンの方を対象に移住支援金の制度を実施しています。気になる方は自治体に問い合わせてみましょう。
移住先のおすすめの選び方
*移住先の選び方は、移住の目的によります。
生活コストを抑えるのが移住の目的の場合、家賃や物価が安い所を選ぶ必要があります。
田舎で起業するのが目的の場合は、企業に関する補助金や支援金が充実している場所を選ぶと良いでしょう。
移住先の選び方の例
◎生活コストを抑えるのが目的:鳥取県 三朝温泉(農作物が豊富で安く、家賃も安い傾向)
◎起業するのが目的:福島県南相馬市(IT事業者に最大300万円の補助金)
上記の様に移住の目的によって、おすすめの移住先は異なります。移住して何を実現したいのか、どのような理想を描いているのかを考えてみた上で、移住先を選ぶようにしましょう。

